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お手本はプロバンス

三つの里の物語地域を活性化したくても、特筆すべき産業や文化が見当たらない。どこにスポットを当てれば人や経済が元気になるのかわからない……

多くの中山間地域がこのような課題を抱えています。私たち広島県央商工会はその問いに対し、それぞれの事業者が独自に商品開発や販路開拓に取り組むのではなく、「お手本はプロバンス」を合言葉に地域や商品をひとつのブランドとして発信するという答えを見つけました。その取り組みが「県央プロバンス計画」です。

県央マルシェマップセントルマルシェは2017年に「伴走型小規模事業者支援推進事業」の施策としてスタートしたイベントでした。フランスに長期滞在した経験のある人がこの地域を「プロバンスに似ている」といったことをヒントに、イメージを統一したイベントです。

都会に出て一時的に商品をPRしても、たくさんのモノの流れの中で忘れ去られてしまう。県央を訪れてその空気に触れながら手間暇かけた商品を手に取ってもらえば、きっと魅力が伝わるはず。

その狙いは見事に成功し、イベントは好評のうちに回を重ねています。さらに商品開発やPRにも統一したイメージを用いることで、忘れ去られない魅力あふれる商品のブランド化にも成功しつつあります。

今後も地域産品にさらに磨きをかけ、厳しいブランド評価基準のもとに、各事業者が自信をもって提供できる “Centre Marche”ブランドの商品開発を進めていきます。この地域ブランディングをモノだけではなくコトとヒトにも作用させ、この豊栄町・福富町・河内町がさらに豊かな地域に育つことが私たちの目標です。

――これから始まる物語は、そんな地域のお話です。

三つの里の物語

昔は良かったと誰もが言う

セントルマルシェ_イラスト2東のエーゲ海と言われる美しい穏やかな内海から、10里ほど北へ進んだところにその国はあります。「緑の里」「紅の里」「藍の里」の三つの里が合わさって出来ている国です。

ずっと昔、この地には山あいの清涼なに流れて、土地はかで王国はえ、民たちも幸を築く者も少なくありませんでした。そして民の数もどんどん増え、子供達も大勢おりました。

それから長い年月が流れ、大きく時代が変わりました。この王国では山や川が邪魔をして、多くなりすぎた民を支える食料をこれ以上作れない状況になっていたのです。そのせいで若者たちは、悦楽と喧騒の国へ次々に出て行ってしまいました。

このままでは老人だけになってしまい、この王国は枯れ果ててしまいます。王様は悩みに悩み、考えに考えました。そして、この王国に賑わいを取り戻す方法を探すために毎日、里から里へ駆け巡ったのです。

他と違う何かを見つけよう

「緑の里」の民に尋ねました。「この里の優れたところは何だ?」民は「ここは水に恵まれ作物が良く獲れる里です」と答えました。「紅の里」の民は「王様が住まう一番高い山“タカノス山”と美しい湖がある里で、大変自然が豊かです」と答えました。「藍の里」の民は「一番歴史があり、人々が力を合わせ、道具も共同で使って作物を収穫する習慣があります」と答えました。

民の言葉で、王様は初めて王国の本当の魅力を知ったのです。

セントルマルシェ_イラスト1
そんなある日、はるか遠いプロバンスという国から旅人が立ち寄りました。そして「ここは私が住んでいた国に風景や暮らし方が似ていますね」と王様に告げました。プロバンスは自然が美しく、芸術も盛んな農業国です。

王様はこの土地をそのように魅力的で、人々が集う場所にしたいと切に願いました。そして決心したのです。

「この国の民の生業や産物には、まだ知られていないたくさんの魅力がある。ただ、それぞれが小さな力でばらばらに営んでいるのでは、三つの里を変える力にはならん。一つの旗印のもとで三つの里が力を合わせれば、大事を成せるに違いない」。

王様は国中の良き品を集め「もっと人々に喜んでもらえるような産物ができればこの国は豊かになる、そのためには皆が協力してくれることが必要だ」と説いてまわりました。

そうして、民が努力と工夫を重ねたこの国の産物は王様が付けた“タカの子”のマークを目印にし、大層な人気となりました。おかげで、この三つの里は再び豊かになることができるでしょう。

おわり


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