鈴音アフタヌーンティー上の段

イギリスには「アフタヌーン・ティー」と呼ばれる、紅茶とともに軽食やお菓子をいただく文化があることをご存じですか? もともとは貴族の間で広まった習慣で、会話を楽しみながらゆったりとした時間を過ごします。

東広島市豊栄町に昨年オープンした「ウィッチズカフェ鈴音(すずおん)」は、本格的なアフタヌーン・ティーを気軽に楽しむことのできるお店です。通常のアフタヌーン・ティーは1500円(税込:前日の午前中までに要予約)、事前予約が不要な「気軽にアフタヌーン・ティー」は1300円(税込)という手ごろな価格で提供しています。

「アフタヌーン・ティーってマナーが難しいんじゃないの?」「なんだか豪華で敷居が高そう……」。そんな風にしり込みしてしまう方のために、今回は当サイトのリポーターが、鈴音のアフタヌーン・ティーを実際に体験してきました。

アフタヌーン・ティーってどんなもの?

アフタヌーン・ティーでは2段から3段の「ティースタンド」にサンドイッチやスコーン、ケーキといったメニューを並べ、紅茶をいただきながら時間をかけて食べていきます。このティースタンドは、ソファの前に置かれた低いテーブルでもメニューが手に取りやすいよう生まれました。狭いテーブルの面積を、有効活用するという意味もあったようです。

アフタヌーン・ティーをはじめた人物は、第7代ベッドフォード公爵フランシス・ラッセルの夫人であるアンナ・マリアだとされています。1840年代のことです。

当時のイギリスの社交界では夜になるとオペラ鑑賞や観劇などに出かけるのが普通で、夕食は21時を過ぎて食べるのが一般的でした。昼間は男性たちが狩りなどに出かけるため、残された女性たちが会話を楽しみながら、夕食までの腹ごしらえをしていた習慣がアフタヌーン・ティーになったようです。

当時のアフタヌーン・ティーのメニューには、キュウリのサンドイッチが欠かせませんでした。新鮮な状態のキュウリをいつでも食べられることは、富の象徴だったためです。鈴音ではキュウリのサンドイッチにこだわらず、季節の食材を使ったホットサンドなどを盛り込んでいます。

これが鈴音流アフタヌーン・ティー!

じゃーん! これがリポーターの実際にいただいた、鈴音のアフタヌーン・ティーです。1500円で食べられるとは思えない、豪華なメニューですよね! お天気のよい日には板鍋山を望むウッドデッキでいただくこともできるのですが、この日は小雪がちらついていたため撮影後に室内でいただきました。

鈴音川本さん
ハーブのインストラクター資格を持つ店主の川本鈴子さんが、紅茶を淹れてくれます。コーヒーに変更することもできますが、「お代わりできるので、しっかりおしゃべりするときは紅茶がおススメ」とのことでした。

下の段にはホットサンドやグラタンなどの軽食メニューがのっており、上の段にはフルーツやスコーン、ケーキなどがのっています。本来は軽食、スコーン、スイーツの順にいただくのがマナー。下から食べていくイメージですが、店主の川本鈴子さんによれば「自分の好きな順番で食べて構いませんよ」とのことでした。

お味のほどは?

まずは下の段のお皿を手前に置き、ホットサンドをパクリ。手で持って食べてよいそうです。ハムとチーズが入ったジューシーなメニューで、ボリューム感もたっぷり。グラタンにフォークを差し入れると、なんと巨大なエビがゴロゴロと登場しました! 寒い時期なので、あたたかいグラタンをメニューに盛り込んだそうです。まったく同じメニューは出さないよう工夫しているとのことなので、何度注文しても楽しめますね。キウイフルーツは自家栽培されたものです。

鈴音アフタヌーンティー下の段でっかいエビ

次はいよいよ上の段のスイーツです。スコーンに添えられていたのは、マンゴーとブレンドした「ルバーブ」というお野菜を使ったジャムでした。甘すぎずほんのりとした酸味があって、どこか懐かしい味わいのジャムです。ジャムもお手製で、その都度種類を変えているそうです。

ジャムとスコーン煮たクリ

クリの甘露煮に添えられた愛らしい金箔など、すみずみまで細かな心遣いが感じられますね! コクのあるガトーショコラもいただき、遅めの昼食としていただいたリポーターはしっかり満腹になりました。

事前予約がおススメ

ご紹介した鈴音のアフタヌーン・ティーは、前日の午前中までに予約すれば1500円(税込)でいただくことができます。ランチを兼ねてお友達やパートナーとゆったり過ごす時間には、ピッタリではないでしょうか?

事前予約が不要な「気軽にアフタヌーン・ティー」1300円(税込)は通常のアフタヌーン・ティーよりやや小ぶりで、通常のケーキとホットサンド、サラダ、スープが含まれています。「軽めのランチが食べたい!」「たっぷりスイーツが欲しい!」という方におススメします。

ボリューム感があるため食べきれない人はお持ち帰りもできるそうですが、「これまで食べきれなかった人はほとんどいませんでしたね(笑)」とのことです。目にも美味しいメニューに、会話が弾むせいかもしれませんね。店主の川本さんとお話しすれば、冒頭でお伝えしたような豆知識を教えてもらうこともできますよ。

気軽にスイーツが食べたい人も、本格的なアフタヌーン・ティーのマナーをたしなみたい人も、是非一度鈴音流アフタヌーン・ティーをお楽しみくださいね。