いつもと違う場所を訪れると、それまでの見ていた景色の新しい魅力が見えてきた。そんな経験ありませんか?

全国商工会女性部連合会では、日本中のさまざまな場所で事業を行い、生活を送る女性部同士の交流を深める「おもてなし交流事業」を進めています。今回はその事業を活用し、福岡県遠賀郡の芦屋町商工会女性部が東広島市豊栄町の牧場「トムミルクファーム」を訪れました。

トムミルクファームのスタッフとともにおもてなしをしたのは、我らが県央商工会女性部のメンバー。今回はその様子をご紹介します。

新たな発見で地域に活力!おもてなし交流事業とは?

「おもてなし交流事業」とは、各地の商工会女性部が全国商工会連合会に「おもてなしプラン」を事前に申請し、他の女性部が視察研修や親睦旅行に利用するものです。自ら事業を行っている女性だからこそ知っている、「地域の隠れた魅力」はたくさんあるはず。それらを発信すれば地域のPRになりますし、訪れるほうにとっては楽しい上に今後の取り組みの参考になる!というわけです。

昨年は県央商工会女性部がこの事業を活用し、岡山県井原市を訪れました。広島県でこの事業に「おもてなしプラン」を提出している女性部は、今のところ県央商工会のみ。今回が初の受け入れです。

おもてなしプランの名称は、「酒都からちょっと寄り道 田舎体験」。木工体験やそば打ち体験などいくつかのコースを用意していますが、今回は先方の希望によって牧場での搾乳体験とバター作りを実施することとなりました。ちなみにトムミルクファームは、社団法人日本中央酪農会議から「酪農教育ファーム」の認証を受けています。

いらっしゃいませ♪豊富な体験メニューでおもてなし

到着したバスを、揃いの法被を着た女性部メンバーがお出迎えします。芦屋町からは、商工会の活動内容や地域の情報を記したパンフレット、海辺の町ならではの貝殻をあしらった手作りのアクセサリーやストラップなどをお土産として手渡されました。


さっそく挑戦したのは、「ふりふりバター作り体験」です。県央商工会副会長でもあるトムミルクファームの沖正文代表が、地域の特徴とともにバターのできる仕組みを説明。生クリームを混ぜてバターができやすい状態にしたミルクの容器を、両女性部員たちが交代で振りました。


10分ほど振ると、ミルクの中に脂肪分のかたまりができ始めました。出来たてのバターにほんの少し食塩を混ぜ、パンに塗って食べると、豊かな風味が口いっぱいに広がります。バターを絞ったあとのミルクもコクがあり、無駄なくおいしくいただきました。

次に挑戦したのは牛のお乳を搾る「搾乳体験」です。女性部員たちは沖代表の説明を受けながら牧場内を見学し、牛舎で搾乳にチャレンジしました。合言葉は、「ぎゅう、にゅう~!」。消毒液で手をきれいにした状態で、親指から小指に順番に力を入れるようにして優しく絞るよう説明を受けます。

「牛の身体大きいね!」「痛くないかな?」「あ、出た!」。牛舎の中は、賑やかな声でもちきりでした。

山ならではの新鮮な体験を楽しんで♪

体験後はお互いの活動内容や地域の情報を交換する「交流会」を開きました。ランチメニューは搾りたてのミルクをたっぷりと使ったカレーやドリア、オムライスなどです。

芦屋町商工会女性部の陣川とし子部長は、「感謝と驚きでいっぱいです! 芦屋町は海辺にあるのですが、山あいの田舎ならではの新鮮な体験がたくさんできました。地元の方の説明と体験の両方があるからこそ、より魅力が伝わるのかもしれません。自然相手のお仕事は大変ですが、こういう魅力ある場所がいつまでも残るよう国も支援してほしいですね」と笑顔。

県央商工会女性部からは、豊栄町吉原地区特産の「吉原ごぼう」を使った「ごぼう茶」、トムミルクファームの牛乳を練り込んだ「白もみじ」、和柄の布を使って手作りしたティッシュケースをお土産として手渡しました。

牧場をあとにした一行は「道の駅湖畔の里福富」を訪れ、さらに日本三大酒処のひとつである酒都西条の酒蔵を見学したとのこと。ここでご紹介した体験メニューは、ご家族連れなどの小グループでも挑戦可能です(搾乳体験は通常17時から、1日1組3名までおひとり様830円。4名以上の団体は午前11時から。要予約)。もちろん、県央商工会女性部では今後も「おもてなし交流事業」の受け入れを続けていきます。「次の視察、どこに行こう?」「たまには女性部メンバーの交流を深める旅行を企画しようかな」といった場合は、ぜひ県央商工会女性部にご相談ください!